大震災に遭い、なんとか家屋の倒壊は免れた・・・と思ったら電力復旧して通電再開から暫く経つと火の気のない所から出火、火災へ発展する場合がある。原因は屋内に配線された電力線や、家電製品とプラグ間のケーブルが損傷・短絡、過熱によるもの。
電力線の内部に通っている銅線の径などは通電時の電流などによって分類され、常用しても安全なように設計、施工されている。
しかし、震災などで物理的に電力線へダメージが加わって、銅線が半分だけ断線したような状態だと「通電はするが、安全とされる銅線の径に満たない」となってしまう。このような状態を「半断線」と呼ばれ、時折、電機火災へと繋がる。
細い銅線に過大な電流が流れ続けると過熱し、コードが焼けて出火に至る。だから、火の気がないような所でも出火してしまう。
特に「倒壊の危険性は低いが、辛うじて住めるかも」という状況の家屋は、家屋全体にダメージが行き渡っている事から、ガス管・水道管・電力線の確認が必要。水道管、排水管もエルボ(コーナー部)で僅かに漏れて、壁内部を伝っていたりするとカビの発生まで気づかない事もある。
半断線の他、電力復旧と同時にブレーカーが落ちていたら、既に何処かで配線が短絡(ショート)している可能性が高く、消火器(エアゾールタイプは認可を受けた物を)を用意しつつ電気屋を呼んで、短絡の位置確認と配線の修復が必要。
短絡や半断線の応急処置としては、分電盤から屋内配線を切り離して新規に簡易分電盤で設け、必要最低限の配線を確保すれば、工事はすぐに終わる(機材供給できる余裕があれば)。
延長ケーブルを這わす事になるだろうが、寝ている間に出火しては元も子もない。工事が不可能なら就寝時と外出時には分電盤のブレーカーで元から遮断しておく事で出火を防げる。
ブレーカーは各配線毎に小型のタイプが並んでいるので、一度全部OFFにして、一つずつ確認していく事で何処の配線が損傷を受けているか確認が出来る。全部OFFなのに漏電ブレーカーが落ちれば、元部分で事故ってるので修復が完了するまで電気は使えない。
家電製品の電源ケーブルが半断線したのなら、該当製品だけコンセントから電源プラグを引き抜いて修理行き。修理費用はそう高くないだろう(一応、個人でも可能な修理内容だが保証外になる)。