1階建ての場合は壁・柱の数に応じて家屋が一方方向へ変形し、屋根へ積まれた重い瓦が支えきれなくなって押しつぶされる状態が映し出されていた。これは、中越地震、能登半島地震でも見られている。
また、当時の耐震基準の低さ、或いは仕事が悪く、柱と柱の間をX字型に角材を組み入れる「筋交い(ブレース)」が全く入っていなかったり、老朽化やシロアリなどの影響を受けて基礎部分に付けておく柱が宙に浮いていたりもする。皆さんは床下の様子を点検した事はあるだろうか?
2階建ての場合は、1階建てでさえ上記のような有様なのに、2階の重さ+家具が加われば1階は耐えられない事が多く、1階が完全に潰れて2階が1階になっているようなケースも多かった。この為、1階に寝ていたが為に震災の犠牲(圧死、窒息)になりやすい。
1階が駐車場になっている、所謂"下駄履き(げたばき)"タイプの家屋・マンションも壁や柱といった部材が他の階と比較して少なくなって耐震性が失われ、1階が潰されてしまうケースが見られた。
しかしながら足腰が弱ってきた年配の方・高齢者、介護が必要な方は、わざわざ階段を使って2階以降へ上って寝るのは一苦労で1階で寝てしまう、という事も多かっただろう。
特に古い家屋では、本震が始まって数十秒間で潰れてしまう事もある為、脱出しようにも時間的な余裕が無い。そもそも、震度5以降になってくると揺れている中での素早い行動が非常に難しい。
やはり2階以降で脱出口(窓とか)を確保しつつ、2階の大きくて丈夫なテーブルの下といった場所で安全確保に努めるのが助かる道となるだろう。なお、阪神・淡路大震災では犠牲者、死因70〜90%が家屋の下敷きによる圧死とされている。今後、起こりうる首都圏直下地震・東海地震・東南海地震・南海地震で被災が予測されている地域でも「古い木造住宅」は多い…。