2008年4月2日、中央防災会議「首都直下地震避難対策等専門調査会」は、首都直下地震により交通機関が途絶え、徒歩で帰宅する人が大量に出ると、満員電車並みに混雑した道路を3時間以上歩く人が201万人でると推計。過去の発表では帰宅困難者総数は最大で650万人になると警告している。
帰宅困難者の意味は文字通りだが、単に人が多すぎて混雑するという状況だけで無く、規模や被災時という状況もあって、帰宅困難者として一緒に紛れ込んでしまうと二次災害に遭う危険性が高い。
例えば
夏場の被災だと炎天下のまま立ちっぱなしになり熱中症・脱水症状、余震で瓦礫が落ちてきたけど人が多すぎて回避出来ない、火災などで帰宅経路を阻まれた、正しい道のりが分からず動き回って体力が消耗、デマやパニックで将棋倒しが発生、緊急車両が通行出来ない・・・
特に、余震で看板や窓ガラスが『満員電車並みに混雑した道路』へ落ちてきたら、殆ど何もすることが出来ずに直撃する可能性も高い。高層ビルにある窓ガラスは地震の揺れで歪む事を前提に設計されている事も多いが、古い物件だと対策が講じられていない事もある。
勿論、家屋・入居したビルへの損傷が激しく、火災・倒壊の危険があれば座して死を待つ訳にもいかないのだが、無闇に逃げ回っては大量の帰宅困難者に混ざり込んで出られなくなってしまう。
屋外への脱出手順や、被災地から最寄りの避難所までの経路は、行政が出しているハザードマップ(防災マップ)と睨めっこしながら、予行演習を重ね、情報収集、連絡方法、危険箇所の把握、代替え通路の確保などを考えていく必要が出そうである。