家屋が倒壊すると土壁・しっくい・アスベスト・グラスウール・ロックウール・粉状になったコンクリートといった断熱と耐火被覆に用いられた素材が大気中へ大量に舞います。被災直後~復旧活動が始まっても車輌の往来で巻き上がることも…。

自動車・工場・商店街といった化成品を多く含まれる地域での火災は黒煙が吹き出し、避難所では大量の住民が過密状態に長時間居住する事になる為、空気も滞り不衛生のままで出入りする事が多くなり風邪も重症化して肺炎などへと進行する危険性も出てくるでしょう。特に復旧作業で疲れがたまれば、衣食住の変化・精神面の変化で体調を崩して風邪にも罹りやすく、免疫力の低下は出来るだけ避けたいところ。

また、古い家屋が多く倒壊した地域、土砂災害、地盤の液状化による噴砂(ふんさ)等が多数見られた地域では、雨→乾燥の繰り返しで細かい粒子となり、吸い込むと気道へダメージを与えかねないので注意が必要です。

細かい粒子・ウイルスといった病原体は口や鼻だけで無く、目からも侵入します。粉塵量が著しく多く、衣類への付着も危険視される場合は使い捨ての化学防護服(~10,000円くらい)くらいを使わないと完全な保護は難しい上に、着たとしても凄まじく蒸れます (参考となる規格は保護ゴーグルであれば『C334』『M96-F』、マスクであれば『N95』あたりが適用)。

体内へ侵入すると非常危険性が高いエリア(アスベスト、鳥インフルエンザウイルスなど)から帰宅した場合は、目・鼻・口・耳といった部位からは特に注意し、鼻・口はマスクで保護。マスクは家へ持ち込む前にポリ袋に入れて使い捨て処分。ポリ袋は厳重にガムテープで密封を。

また、エーザイ株式会社の「マスクに関する意識・実態調査」によれば
[マスクを正しく使用できていない人が73%]という意外と正しい使用法が浸透していないそうで、今一度マスクの使用法も確認してみましょう。