鳥インフルエンザや口蹄疫被害で白い消石灰を大量に散布していた光景をニュースで見かけた事があるかと思います。消石灰は以前まで運動場の白いラインにも使われているほか、土壌改良材としても頻繁に用いられています。酸性に偏った土壌に消石灰をまいて中和することもあります。また、水に溶かすと強アルカリ性となりウイルスなど殺菌効果が出ます。

震災時には仮設トイレが大きな問題になっています。震災時には仮設トイレへ1日100人単位で利用しますので、設置数が少ない場合は数日で汚水が貯まって使用不可(汲み取りの必要がでる)になります。なので、応急的に地面に穴を掘って汚水を処分するケースもあったようですが、恐らく避難所以外でもトイレ問題は悩みのタネだったかと思います。

現在は阪神大震災以降、オムツにも使われる吸水性樹脂などを利用した汚水・汚物の無臭化・固形化させる製品も販売されるようになり、同様に介護用品としても似たような製品が確認されます。予め多めにこれらを備蓄できる場合は構いませんが、多くは用意出来ないという場合は前述の土壌への埋設か、下水管が生きている場合は直接そちらへ流す方法もあります。土壌への埋設後は消石灰をまいて消毒を施すと感染症予防に役立てることができます。消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有名ですが、コスト面から大量には用意しにくい欠点があります。

また、水害時は床下へ雨水、下水、河川、汚泥などが一時的に浸水した場合の消毒は、社団法人 新潟県薬剤師会の案内において消石灰の取り扱いを解説しています。

水害時の消毒法 – 新潟県薬剤師会のページ
http://www.niiyaku.or.jp/2011/07/09_114128.html
消石灰で表面が白く覆われる程度に散布後、飛散防止のためにジョウロなどで水をまき、表面の消石灰を固めます。

上記ページでも注意点としてあげられていますが、消石灰は水に溶けると強アルカリ性で皮膚を痛めたり、特に目へ入ると重度な障害を負う場合があります。運動会(※)や農作業など使われる身近なものではありますが、その用法には充分注意しましょう。※なお、現在の運動会の白線は消石灰から徐々に、より安全な物質(炭酸カルシウム等)に切り換えられているはずです。

最後に消石灰の入手と値段ですが、園芸用品店などで普通に販売、1袋20kgの量で500~1000円程度だと思います。

京都府 山城家畜保健衛生所
http://www.pref.kyoto.jp/yamashiro-kaho/
消石灰を利用する場合の注意点PDFファイルはコチラ