防災意識の高まりから、普段から水道水の「くみ置き」を行っている方も増えたかも知れません。ところで、この「くみ置き水」はどれくらい保存できるのでしょうか?

水道水は一般市民に配水する直前に残量塩素濃度を維持するため次亜塩素酸ナトリウムで消毒しています。濃度が維持出来ているうちは保存可能だろうという水道局の見解で、具体的な日数は・・・

仙台市水道局
水の保存方法 くみ置きした水はどれくらいの期間もつ?
http://www.suidou.city.sendai.jp/08_madoguti/02/03.html#qa0316

東京都水道局
水道水をくみ置く際の留意事項について
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/h23/press110404-01.html

「常温で日陰に設置、直射日光は当たらない、水は満水状態、衛生的な容器」という条件下で3日前後という事でした。実際には煮沸したり、個人側で再消毒を行ったりで保存期間は長くなるかもしれませんが、くみ置き水をローテション(20リットルためて、古い水から使っていく)するサイクルは数日間隔が目安となります。

ただ、くみ置き水を作り続ける習慣を各世帯が徹底するのは中々難しい面もあるかと思います。筋トレや健康のためとおもって作るのも良いのですが、習慣が途切れたり、管理がおろそかになったり、容量としては不足したり・・・。そこで家庭用の貯水タンクを別途設置を検討してみてはいかがでしょうか。

通常、蛇口をひねったら水道管から直接飲料水が出るわけですが、それを受水槽などの貯水タンク経由で水を使うようにするという事です。受水槽とはマンションなどで見られる水タンク(屋上、地面、地下に設置します)のことで、容量は数百リットルから1000リットル単位も可能。居住スペースを圧迫することになりますが、1m四方で1000リットルにもなり断水時には充分な量で、配管などの工夫次第で防火用の水としても使えます。

マンションなどの場合でも断水時に各世帯へ配管されている給水管が無事でも、みなが蛇口をひねればすぐにタンクの容量は空っぽになり、給水管がどこかで損傷していれば水自体が出ず、水道管内部の状態次第では水質も悪化します。

また、水道管と蛇口の中間に水タンクを配置するので水は常に入れ替わりますから、残留塩素濃度の低下を防いでおり普段のメンテナンスを楽にします(20リットルずつ入れ替える必要性がない)。家庭菜園や熱帯魚飼育の趣味があるならベランダなどに、タンクの構造にもよりますがトイレの配水管との中間に設置することも可能そうです。

なお、受水槽として設置する場合、水を飲料用としてつかう場合は地域の条例によって「1年間に1度は検査を行うこと」というような義務が別途発生する場合がありますので、区役所に相談を行って下さい。普段の水の用途が家庭菜園や散水用だったり防火用に設置した場合には、前述のような水道法や地域条例にひっかかることはほぼないと思います。

肝心のタンクの値段ですが、本来、水道管直結で済む個人宅が受水槽を設ける場合は別途相応の工事が必要になります。タンクの設置と蛇口をつけての簡単な配管だけであれば、工事費用はそれほど掛かりません。タンク自体の値段については株式会社シロ産業が販売している製品群では下記の通りでした

完全液だし貯水タンク 100リットル 18,000円
http://www.webshiro.com/syouhinsetumei/sskt100.htm

貯水タンク黒色(遮光型) 500リットル 24,500円
http://www.webshiro.com/syouhinsetumei/MD21B-500LB.html

ボールタップ設置対応、遮光型 500リットル 72,500円
http://www.webshiro.com/syouhinsetumei2/M155T-500L.html

耐衝撃性が高いステンレス性 1,050リットル 228,000円
http://www.webshiro.com/syouhinsetumei/M984S-1050L.html