鍋のシーズンや、高齢者住宅、病院での院内感染などでよく原因ウイルスとして報道されるノロウイルス。

ノロウイルス自体に関しては厚生労働省のページに詳細が掲載されておりますが、

ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

簡単まとめると・・・

・感染して1~2日で発症する
・発症すると軽度の発熱と吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
・発症せず軽度の風邪程度でおさまる場合もある
・2013年1月の時点で根本的な治療法は無い
・本人の治癒力で1~2日で治る
・ヒトからヒトへと飛沫感染有り
・ノロウイルスが毒素を出したりはしないが体力が落ちてると複合的な要因で命取りになるケースがある
・病院にいっても点滴や脱水症状防止など措置をとるのが限界
・体力を落とさないよう発症後、水分と栄養補給が重要
・エタノールや逆性石鹸には対抗する
・次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すように拭けば失活化は可能

等と厄介な性質をもっております。ノロウイルスは伝染性が極めて強く、わずかなウイルス量でも発症するため避難所では警戒すべきウイルスの一つとなっています。加熱不十分な海産物(貝類とか)が原因食品の一つとして報道されることもありますが、実際に原因食品として特定できたケースはあまりなく、仮に特定ができても伝染性の強さから考えても避難所ではそれらをコントロールすることは困難でしょう(発症前に感染した人が訪れたら・・・?)。

また、ノロウイルスの感染経路の一つとして河川の水などもあげられています。河川の水を水道局で浄水した後であれば問題ないですが、一般家庭用の浄水器や携帯型浄水器で浄水してもノロウイルスは除去不可能です。ノロウイルスの大きさはポピュラーな中空糸膜フィルターの穴よりも1/10くらいの大きさで対応できないためです。

クリプトスポリジウム …… 4~6μm
病原性大腸菌 ………… 2.0~6.0×1.1~1.5μm
中空糸膜フィルター …… 0.1μm前後
ノロウイルス …………… 0.03μm ←これ

販売しているWebサイトやカタログをみていると軍用や有名登山家も採用していることをアピールに使用している場合がありますが、彼らは飲む前にちゃんと適度な濃度で次亜塩素酸ナトリウムなどを用いて消毒を施しているかもしれませんので、「この浄水器なら大丈夫…」と油断しないよう気をつけましょう。

参考:避難生活時の携帯用浄水器、飲料水の消毒について