長時間、座席など同じ姿勢で座ったままでいることで膝の裏あたりの静脈の血行が悪くなり、血の塊(血栓)が出来ます。この血栓が身体を大きく動かした際に移動して肺に詰まると呼吸困難を引き起こし、最悪場合は死亡する可能性があります。エコノミークラス症候群は「静脈血栓塞栓症」「旅行者血栓症」「ロングフライト血栓症」などとも呼ばれています。

震災での体育館・教室など避難所で過ごす場合、大抵は1人が占有できるスペースはかなり限られており、避難所の状況によっては1人あたりのスペースが縦 1.75m×横0.50mといった1平方メートル未満の面積で過ごすケースもあったそうです。中越地震では乗用車内の座席で何日間も寝泊まりしたため、エコノミークラス症候群のリスクがクローズアップされ、血栓検査機器などが持ち込まれ血栓発生の予防指導がなされました。

予防方法は2~3時間に1回は軽い体操・屈伸運動など。1時間毎に少しずつは水分を適度に摂取する事で血液の流動性を保つというもの(利尿作用のあるアルコール、緑茶、紅茶、コーヒーなどカフェインを含む飲み物は脱水症状の原因とも)。

なお、飛行機の「エコノミークラス」とはついているものの、座席のグレードや飛行機に限った話ではなくて、同じような姿勢をし続けたために起きる症状です。オフィスや家庭内でも同じようなリスクがあると言えます。湿度が低い(20%以下)環境や、入院患者、高齢者、血栓が出来やすい人などは特に注意が必要です。