交通事故、災害で手足などが挟まれ、長時間筋肉が圧迫され、解放時に圧迫によって壊死した細胞からカリウム、ミオグロビン、乳酸などが血液中に大量に漏出し、腎不全や心停止に至る恐ろしい症候。阪神・淡路大震災では少なくとも372人が発症したと言われ、そのうち50人死亡しました。

大きさ、面積、圧迫している物体の重さにも関係しますが、特に1時間といった単位で圧迫されているような状態におかれたら、救出後に救急隊や医師には忘れず告げる必要があります。応急的には血中の毒素を希釈する措置、病院への搬送後は人工透析が必要です。

もし、周囲の者が救助に成功しても「病院搬送時に、圧迫されていた時間、どの部分が、何(もの・重さなど)によって圧迫されていたかを分かる範囲で 必ず伝えてほしい」と危機管理情報センター専門員 歌代 翼 氏は述べています(http://rescuenow.nifty.com/より)

見落としやすいのは、圧迫はされていても患者本人の意識がある為に診断で「軽いケガ」程度とみなされてしまう事。
また、挫滅症候群(クラッシュ症候群)と疑われる症状としては

・手足のしびれ
・麻痺
・脱力感
・尿に血が混じる
・茶色の尿が出る
・尿の量が減る

といった特徴もあります。病院では透析・点滴なども必要となりますが、救出時から経口で飲料水を可能な限り飲ませて血中のカリウム、ミオグロビン、乳酸の濃度を低下させることで救助時の突然死リスクを低減します。