高層難民化すると給水車がきても水の重量があるため、大量には輸送できないという課題がありました。ポリタンク1つ20kgを10階にある自宅までもっていくのは何ヶ月も続く避難生活ではかなりの負担になるでしょう。ポンプでもあれば高い階層へも水を大量に運べますが、発電機や燃料が必要となります。

手動式のポンプを探していたところ、有限会社 朝日工務店が非常に揚程の高い手動式ポンプを販売しておりますので、マンション防災計画の水輸送には有力候補となるのではないでしょうか。

雨水屋ノーマポンプ
http://www.nohma.net/nohma-pump.html

井戸についているようなガチャガチャ動かしてポンプ内部の圧力を抜く方式とは異なり、省力で高さ30mでの水の吸い上げを可能としています。能力は高さ32mの地点まで送水しても毎分14リットル。さすがにエンジンポンプと比較する訳にはいきませんが、1分間でペットボトル10本分程度、ポリタンクの7~8割まで運べます (30mはマンションでいえば9~10階の高さ)。

手動にしてもエンジンにしてもポンプを全く使わずにマンションの高層階へ水を運ぶ方法としては、マンションの住民が協力してバケツリレーを行う方法があります。原始的ながらも水以外の物資が大量に運べるのでこちらのほうもマンションの防災計画として取り組んでおく必要がありそうです。

なお、エンジン式や電動式のポンプを買う場合は、「飲料水用の送水として使えるタイプかどうか」「燃料の普通のガソリンが使えるのか」「電動なら発電機の性能や出力内容は充分か」「燃料の長期保管はどうすればいいか」といった細かな点もチェックしておく必要があります。ガソリンについては携行缶に入れるものではなく長期保存可能なように密閉された缶詰タイプでは3年程度は持つそうです。